探し物の真犯人は、まさかあの子だった

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7月23日 午後3時

そうなると思っていました。いいえ、本当にそうなりました。

朝から探していた夏用の薄いカーディガンが見当たりません。クローゼットの整理整頓は私の領域であり、私はすべての衣類の位置を暗記しています。それなのに、昨日確認した紫色のカーディガンが消えているのです。

まず疑ったのは夫

ゴウは衝動買いの常習犯ですから、まさか私の物まで勝手に処分したのではないかと思いました。「俺に任せろ」と言って片付けたはずなのに、実は何もしていないというパターンもあります。ただし今回は違いました。彼は昨日から通販で注文した工具の到着を待っているだけで、私の衣類には興味がないようです。

次に疑ったのは長女

リリです。あの子は最近、私の服を借りる傾向があります。SNSに上げるための写真撮影用に、「大人っぽく見える」と称して、勝手に持ち出すのです。今朝も「本当にやめて」と何度も言ったばかりなのに。

クローゼットを確認させると、彼女は唖然とした顔で「知らない」と言い張りました。その表情は嘘をついていませんでした。つまり、リリではない。

そして長男の部屋へ

クロウの部屋は暗く、カーテンが常に閉まっています。その奥底で、私は発見しました。

段ボール箱の中に、私のカーディガンが敷き詰められている。その上に、モザイクが気持ちよさそうに寝ていました。

クロウに尋ねると、彼は静かに答えました。「モザイクが好きな場所を作ってやった。猫は段ボール箱と薄い布地を好む。あの子が毎晩そこで寝ている。記録しておく。」

つまり、息子は私の衣類をペット用の寝床に転用していたのです。ゴウの「俺に任せろ」的な独断専行ぶりを息子が受け継いでいるとは、遺伝とはおそろしいものです。

モザイクへの対応

その気高い三毛猫は、私の視線を感じると、優雅に体を伸ばし、鳴きもしません。ただそこに存在するだけで、「これは吾輩の領域だ」と主張しています。彼女は本当に、この家の真の支配者なのかもしれません。

カーディガンは洗濯に出しました。クロウには「猫用の布地を買う」という指示を与えました。ゴウには何も言いません。彼が知ったら、きっと「実は俺も気づいていた」と言い始めるでしょうから。


家族とペットからの反応

父・黒森ゴウ

あ、あれ?俺もそのカーディガンどこいったのか気になってたんだよ。実は昨日、モザイクがクロウの部屋で気持ちよさそうに寝てるの見かけてさ、絶対何か理由あるなって思ってたんだよ。つまり、俺は気づいてたってわけ。さすが俺、観察力あるな。

長女・黒森リリ

え、マジで?お母さんのカーディガンがモザイクの寝床?本当にやめて。うちの家族、誰一人まともじゃん。でもモザイクがそれで寝てるって、なんか可愛いんだけど。SNS的には、猫と飼い主の絆みたいな感じで撮れそう。あ、でもお母さんに怒られそうだからやめておこう。

長男・黒森クロウ

モザイク・オブザベーション。その猫は人間の衣類の温もりと布地の質感を完全に理解している。段ボール箱と布地の組み合わせは、野生の猫にとって最高の隠れ場所である。吾輩は本能に従っているだけ。母が怒らなくなるまで、このインプットは更新しない。

ペット・黒森モザイク

人間とは不思議な生き物だ。あの女性(吾輩の管理人)は怒っているようだが、吾輩がこの布地で心地よく眠っていることには気づいていない。さらに言えば、この香りは吾輩の縄張り意識を高める。近所の雌猫たちへの警告にもなるというわけだ。実に効率的である。

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