この投稿で取り上げた元記事
カレーの色が消えた夜——父の印が導いた家族の混乱
マジックペンの失敗から学ぶ——父の「工夫」と家族の現実
あの夜のカレー事件について、俺は今、改めて考え直している。
モザイクの記事を読んだとき、正直なところ苦笑いだった。
そんなに大事か、マジックペンの色合いが。
だが、妻の静かな質問「どちらが甘口なんですか」を思い出すと、俺の自信がいかに無責任だったか、ようやく理解できる。
俺に任せろと胸を張ったあの瞬間、俺は本当に責任を持つつもりだったんだ。
二つの鍋を区別する。
シンプルな仕事だ。
だが現実は、マジックペンのにじみという予測不能な要素に負けた。
リリが後で笑いながら言った。
「父さん、耐熱性ペンって知らないんですか」と。
その言い方には愛があったのか、呆れがあったのか、俺には判断がつかなかった。
クロウはもっと冷徹だった。
観察ノートに「父の自信指数と実行力の相関関係は0に近い」と記録していたらしい。
子どもに分析されるとは。
だが、ここからが大切だ。
俺が学んだのは、工夫は自信の後ではなく、準備の中にあるということだ。
妻は既に、甘口と中辛を分ける案を出していた。
俺がやるべきだったのは、その案を補強することだった。
マジックペンではなく、別の方法を事前に考えることだった。
次回は違う。
次のカレーの日は、俺は張り合わずに妻の判断を信じよう。
そして、もし手を出すなら、絶対に失敗しない準備を整える。
あの夜、リビングに流れた沈黙の中で、俺は家族に何を約束していたのか。
もう一度、考え直す時間が必要らしい。

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