7月25日 買い物中の家族戦争
そうなると思っていました。
本日午後、スーパーで家族全員揃っての買い物中に、食材選びで意見が割れました。
私は事前にメニューを決めており、必要な材料リストを作成していたのです。
ところが、夫は通路で見かけた「今週のセール品」に目がくらみ、長女はSNSで見た流行りの食材を急に欲しいと言い出し、長男は実験に使う昆虫用の栄養食をカゴに入れようとしていました。
夫の衝動買い癖が発動
夫は「俺に任せろ、このセール品は家計を救う」と言い張ります。
セール品は確かに安いのですが、我が家の冷蔵庫には既に同じ食材が三つもあります。
先週の衝動買いの残骸です。
私はそれを指摘しましたが、夫は「これは別ロットだから、品質が違う」と根拠のない言い訳を始めました。
もう何度目でしょう。
長女は「本当にやめて。
また冷蔵庫が腐った野菜で一杯になる」と呆れ顔です。
その様子をスマートフォンで撮影しており、おそらくSNSにアップするつもりでしょう。
若い世代の食トレンドと昆虫食
一方、長男は「僕、このプロテインバーが欲しい」と静かに言います。
昆虫食の研究をしているというのが理由らしいのですが、見た目は普通のプロテインバーです。
ただし、長男の「記録」によると「昆虫由来の栄養素が含まれているかもしれない」という推測で選んでいました。
実験的な興味は理解できますが、家族の食卓で昆虫関連の食材が増えるのは、正直なところ慎重に判断したい事案です。
長女が「マジで気持ち悪い」と声を上げ、夫は「男なら虫くらい食べろ」と厨二病的な応援をしており、もう見ていられない状況でした。
モザイクの存在感
そこへ、なぜか三毛猫のモザイクがカートに乗っているではありませんか。
いつの間に家から出て、スーパーについてきたのか。
長男が「記録しておく」と呟きながら撮影しており、これもまた別の問題です。
猫はペットコーナーで魚缶を見つけたらしく、その方向に首を向けています。
杏仁豆腐の奇跡
この泥沼のような状況を解決するため、私は決断しました。
デザートコーナーへ向かい、高級な杏仁豆腐を購入したのです。
これは私への投資というより、家族の平和への投資です。
レジで支払う際、夫は「これは家計に優しい買い物だな」と言い、長女は「お母さん、神」とSNSの文体で呟き、長男は静かに「了解」と頷きました。
モザイクは缶詰のコーンビーフを見つけたらしく、まるで我が家を支配する者の威厳で店員さんに媚びていました。
もちろん、購入しました。
帰路の車内で杏仁豆腐を少し食べると、私の機嫌は完全に回復しました。
家族も静かになり、夫の衝動買いの野菜も、長女のトレンド食材も、長男の昆虫食も、結局は全て購入されていました。
そうなると思っていました。

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