この投稿で取り上げた元記事
原田泰造の記事が招いた家族の情報戦——父の読み間違いと母の冷徹な指摘
詐欺本の罠から見えた、父の情報リテラシーの壊れた部分
あの夜の一件を振り返ると、私は夫の読み間違いの深さに改めて気づかされた。
原田泰造の記事を巡る騒動は、単なる勘違いではなく、夫が「記事の内容を理解する」という基本的なプロセスを完全にスキップしていたことを示している。
リリがスマートフォンを掲げた時点で、私は既に最悪の展開を予測していた。
通販カタログを手にした夫に、私は静かに声をかけた。
「その本は詐欺商品です。
確認されましたか」
夫は一瞬、カタログから目を上げたが、すぐに言い訳を構築し始めた。
「いや、詳しい情報が載ってるらしいから——」
クロウが隣で記録を取っている姿が、この状況の滑稽さをさらに引き立てていた。
問題は、夫が記事を「読む」のではなく、単に「読み流す」という習性にある。
トレンドに上がった言葉を見つけると、その言葉から連想される最初の情報に飛びつき、それが事実だと脳が判断してしまう。
記事の詳細など確認しない。
通販カタログも、なぜかそのタイミングで同じテーマのものが目に入る。
これは偶然ではなく、夫の脳がすでに「購入モード」に入っているからだ。
私が冷徹に現実を指摘しても、夫は自分の勘違いを認めず、「確認不足だった」という曖昧な言葉で逃げる。
家族を愛しているはずの夫が、家計簿を圧迫する衝動買いを繰り返すのは、その愛情表現が一方通行だからに違いない。
夫は褒められたいのだ。
情報通として認識されたいのだ。
だからこそ、トレンドを見つけると反射的に「俺に任せろ」と言う。
その後の失敗は、愛情の名の下に家族に許してもらえると信じている。
けれど、私たちはもう何度も同じ光景を見ている。
今回も次回も。
その先も。

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