15生ジャガイモ輸入ニュースが暴露した、衝動買いの無様さと自己正当化の虚しさ

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15生ジャガイモが運んできた、俺の完全な敗北と完全な勝利の夜

夜19時30分、リビングのテレビからニュース番組の声が流れていた。

急上昇ワードで「15生ジャガイモ輸入」が話題になっているのを見つけた。

画面には珍しい品種のジャガイモが映っていた。

俺はタブレットを手に取り、通販サイトを開いた。

「珍しい商品だ、これは来るぞ」と自信満々につぶやいた。

カートに20キロ追加する。

この感覚は間違わない。

投資家としての直感が告げていた。

レイカが台所から声を上げた。

「そうなると思っていました。

また衝動買いですね」

「これは投資だ。

俺に任せろ、大丈夫だから」と言い張った。

注文確定ボタンに指を伸ばす。

その瞬間、レイカが横から覗き込んだ。

「その15生ジャガイモ、実は流通量が少なくて高騰していますね。

あなたが買ったら確実に在庫が無くなります」

俺の手は止まった。

だがすぐに気を取り直す。

「だからこそ先手必勝だ」

注文を確定させた。

膝の上にモザイクが飛び乗ってきた。

猫は俺を見つめて、微かに鳴いた。

人間とは不思議な生き物だ、という声が聞こえた気がした。

クロウがノートに何かを記録し始めた。

「15という数字。

完全数の存在を示唆している。

父の行動もまた記録対象だ」

翌日、配送通知を確認した。

欠品。

返金処理が実行されていた。

俺は即座に説明した。

「そもそも商品自体が詐欺まがいだったんだ。

俺の見抜く力が正しかった」

クロウはまたノートに記録した。

「記録更新。

父の自己正当化に消費電力使用。

奇妙だ」

その言葉が、なぜかずっと胸に刺さったままだ。

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