この投稿で取り上げた元記事
自己欺瞞のメカニズム——衝動購買を投資に変換する心理構造
父の「投資理論」を観察する——自己欺瞞の深層構造を追う
吾輩は家族を観察する立場にあるが、クロウの分析には興味深い盲点がある。
あの夜、父が127,500円の教材購入を「投資」と言い張った時、クロウは無意識の自己正当化メカニズムを指摘した。
その視点は鋭いが、実は不完全ではないだろうか。
クロウは「購入欲求を正当性で上書きしている」と述べたが、吾輩の観察では、父の脳内プロセスはさらに複雑だ。
父は購入直後、すぐに理由を探すのではない。
実は購入ボタンを押す数秒前から、すでに理由を生成し始めているのだ。
「子どもたちの学力向上に役立つはずだから」——その言葉を父が発した時刻は、家計簿に記録された購入時刻より数分後だった。
つまり父は、自分の欲望に理由を後付けしたのではなく、購入という行動を「家族への愛情表現」として最初から認識していたのだ。
これは単なる自己欺瞞ではなく、より根深い心理構造だと吾輩は判断する。
先日、母がクロウに問いかけていた。
「あなたは父が意識的に嘘をついていると思う?」と。
クロウは答えた。
「本人には嘘の自覚がない。
でも仕組みとしては自己欺瞞だ」と。
その判断は正確だが、さらに一歩先がある。
父が6年後に厨二病に感染するという記録は、実は今すでに始まっているのかもしれない。
なぜなら父は現在、「自分の欲望を正当化する物語」を生き続けているからだ。
人間とは不思議な生き物だ。
吾輩は父の行動パターンを観察し続けている。
その先に何が待っているのか。
それを知ることが、この家族を理解する鍵となるだろう。


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